Environmental Risk Management
環境リスク管理

法遵守に向けて

私たちは法遵守状況を維持するため、独自に自主基準値を設けることで、各種環境法に抵触しないように日々取り組んでいます。その結果、2012年以降環境法規制値超過なし、工場周辺からの苦情件数ゼロを維持しています。

公害防止関連法・条例および公害防止協定の規制値と実測値の状況

環境法規制を遵守するために、法律・条例改正情報の入手から運用管理にいたるまでISO14001の仕組みに従い実施しています。
2023年度は、全工場で法・条例および公害防止協定の規制値を遵守することができました。

PRTR法指定化学物質の調査

「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(化管法)のうち、人や環境に影響を与えうる物質の排出について調査・公表する制度をPRTR法(制度)と称しています。当社においても、各工場で使用している同法対象物質を調査しています。
2023年度は菊川工場で3物質を、磐田工場で2物質を届出しています。

プラスチック資源循環促進法への対応

政府は、海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化の幅広い課題に対応するため、「プラスチック資源循環法」を、2022年4月に施行しました。

同法の中で、年間250t以上の廃プラスチックを出す排出事業者に対しては、多量排出事業者となり、排出の抑制・再資源化等の活動が求められます。

当社では、2022年度における廃プラスチックを170t排出しており、同法で示す多量排出事業者に該当しないことを確認しています。

しかし、当社では環境方針の中に、排出物削減を入れて、目標値を定め削減活動に取り組んでいます。廃プラスチックを含めた排出物を少しでも減らし、環境負荷低減に努めています。

異常緊急時対策

環境への負荷を与える設備を特定し、災害や人為的ミスに備え、毎年、異常・緊急時訓練を行っています。現在の手順で問題が無いかを検証することで、万一の際の被害を最小限に抑えられるよう努めています。

法遵守の取組み

危険物の管理

工場ではさまざまな薬品を扱っており、そのなかには危険物も含まれています。危険物は火災の危険が高く、管理・運用面で十分な注意を払う必要があります。当社では、屋内貯蔵所に対して月例点検で貯蔵設備の保安管理を行い、日常点検で危険物の保管限度量の遵守確認を行っています。
また、工場内での保管については保管場所のマップ化を進めており、工場内での保管限度量(指定数量1/5未満)の管理状況を1 回/ 年で確認し、現場での保管量が保管限度量を超えないよう管理しています。

フロン排出抑制法にもとづく簡易点検・定期点検の実施

2015年4月のフロン排出抑制法改正により、第1種特定製品(業務用の空調機・冷凍冷蔵庫・エアーコンプレッサーのうち、冷媒にフロン、代替フロン類を使用している機器)に対し点検が義務化されました。
当社では、該当設備について、6・9・12・3月を簡易点検、9月を定期点検の実施月として実施しています。
2023年度のフロン漏洩量は5.7t-CO₂となり、国への報告する基準値(1,000t-CO₂)に達しなかった為、報告は不要でした。