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はじめに。
世の中の「電気」の流れとは?

毎日の暮らしに欠かせない「電気」。電力会社が発電所で作った電気は、いくつもの変電所を経由しながら次第に電圧を下げ、遠く離れた街へと運ばれていきます。そして、多くの電気を使用する工場やビルには高電圧で、住宅や小規模の建物にはさらに電圧を下げて、24時間365日、休みなく送り届けられます。

もちろん電気をただ送っただけでは、機械を動かし、照明を灯すことはできません。
電気を利用できるカタチに変えるためには?
実は、私たちのとても身近なところで日東工業の製品が活躍しています。

電気設備業界内での役割

日東工業の製品は「あらゆるところ」にあり!

電気を受電し調整する、身近な存在

電気設備業界は、電気を建物や施設で安全かつ安定的に利用するための資機材、工具・計測器、ソフトウェア、システム等を扱う業界です。近年は電気設備だけでなく、防災や情報通信設備まで事業は多岐にわたり、社会のインフラやこれからの先進技術を支える大切な役割を果たしています。

日東工業は、電力会社から電力の供給を受ける地点に設置される「高圧受電設備」や「配電盤」などを製造するメーカーです。商業施設の駐車場などで見る大きな箱型の高圧受電設備「キュービクル」、家の中ではブレーカを収めた「分電盤」など、敷地内や建物内に設置される製品が主なため、日東工業の製品をきっと目にしたことがあるはずです。

仕事のかかわり

専門商社(代理店)、工事会社、建設会社との

チームワークにより、インフラを支える

電気を使うためには、日東工業の製品だけではなく、配線などその他の電気機器や電気工事のプロの技術が不可欠です。とくにビルや工場などの新築工事に携わる場合は、建設会社・工事会社とも一丸となり、仕事を進めていきます。多様化する建物や顧客ニーズに合わせて、特注品の設計や既製品の改良、量産までワンストップでできるのが、専業メーカーである日東工業の強みと言えます。

また、日東工業は幅広い販売チャネルをもつ専門商社(代理店)を介することで、より多くの企業へ製品を届けています。このような専門商社・工事会社・建設会社との強固な連携により、だれもがが安心して電気を使える環境を支えています。

仕事の流れ

営業の仕事

営業の業務内容は、お客様のニーズをお聞きし、ご要望に応えるための提案から始まり、製品の見積書作成や設計依頼、工場への製作指示、納期の調整など多岐にわたります。

お客様は、電気機器を扱う専門商社(代理店)や工事店が主ですが、現在はメーカーなど営業活動の範囲が広がっており、今のお客様とより深い関係を築く喜びに加え、新たな関係を作り出す楽しみもあります。

日東工業の営業の醍醐味は、社会インフラに欠かせない製品を自分たちの力で生み出すことです。特にお客様のご要望と規格や価格などの調整で苦労した製品の納品時には自分の子供が旅立つような気持ちになり、街で自分が手がけた製品を見ると子供が頑張っているような気持ちになります。営業は会社の最前線でお客様と会社を繋ぐ重要な部門です。真摯にお客様と向き合い、頼りにされ、お客様の悩みを解決できたときの喜びはひとしおです。

開発の仕事

開発者は、市場の変化や顧客ニーズを先読みし、新しい製品の開発を行います。日東工業では、製品の一部分だけを担当するのではなく、製品をまるごと任されます。例えばブレーカの開発者は、電路部(電気の流れ)の構造やブレーカの機構部(メカ)だけでなくハウジング(ケース)なども担当し、最終製品の完成まで携わることができます。

開発工程においても、設計・開発だけでなく、自ら試作・試験にもかかわるほか、材料の選択や生産ラインでの技術指導、原価計算まで複数の工程を担当するため、不具合の気づきや解決のノウハウが身に付きます。一貫した「ものづくり」ができるのが、日東工業の開発者の醍醐味です。

設計の仕事

設計は、営業が受注してきた特別注文の製品などの設計を行います。顧客のニーズに応えつつ、それを上回る提案で顧客を満足させられるかがカギに。そのため営業や生産現場との密なコミュニケーションが大切です。設計の仕事では、人気の商業施設や街のランドマークに設置する製品を手掛けることも多く、実際に使われる光景を想像しながら図面を描き、図面を通して顧客とやり取りをすることで、自分の世界観が広がります。図面に名前が残ることで職人心がくすぐられることも。日東工業にはラボラトリという実験設備があり、実証実験によって品質に裏付けが取れることも設計の強みとなっています。

試験の仕事

試験は、製品化される前の試作品や発売された日東工業の製品の全てに精通することができます。そのためには、国際規格、JIS規格または社内規格などのあらゆる知識と実践的な技術が求められます。日東工業は、地震や輸送振動を模擬するための振動設備、ブレーカの短絡遮断性能を検証する発電機設備など試験設備も充実しており、様々な検証を自社設備で行うことができる強みもあります。

試験技術者は常にお客さまの立場に立ち、お客さま目線を忘れず、安全、安心にお使い頂くために強い信念のもと製品化の「最後の砦」として検証をしています。

生産技術の仕事

生産技術は、新製品を具現化するための工法や工程、生産設備製造といった、生産に関わる全ての技術の中核を担っています。

その他にも、既存製品の品質・コスト・納期の改善推進や、生産ラインの維持管理など生産に関する業務を多岐に渡り担当しています。
要求されるタスクは常に困難を極めますが、技術開発において新技術や新工法を調査研究するための専門チームを有し、革新的なものづくりにチャレンジできる環境は他の部署には無い魅力です。

品質保証の仕事

品質保証室では、発売前の製品に対して、ユーザーのニーズや安全性、使いやすさについて審査をしています。ほかにも、社員全員が「品質管理」の意識を共有できるような講習会を実施したり、ISO9001(顧客満足向上と品質マネジメントシステムの継続的な改善を実現する国際規格)の事務局も担っています。近年では、輸出製品に対しての品質管理や法令遵守のアドバイスや書類作成も担当。日東工業の製品クオリティを守るための“縁の下の力持ち”と言えます。

情報システム、総務、経理、人事の仕事

情報システム

主に、顧客と日東工業を繋ぐ販売システムや社内の経理、人事システムの構築・運用・保守のほか、新技術・製品の導入検討・評価、ネットワーク、サーバー運用・監視・障害対応、セキュリティ対策、データ保全体制の強化を行っています。

総務

株式管理、株主総会業務といった対外的な業務から、会社行事の準備・運営、固定資産や文書などの管理など社内に向いた業務まで幅広く担当しています。

経理

伝票整理や日々の入出金管理、貸借対照表など財務諸表の作成を行います。月単位、四半期、年単位で費用と収益のバランスを把握し、経営陣への提言を行ないます。

人事部

採用業務はごく一部であり、多くは勤怠管理、給与計算、健康保険などの社会保険手続きなどを担当。法律の変更を意識しながら適切な処理を行います。社内教育も大切な役割です。

様々なシーンで活躍する
日東工業の製品