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2024.01.29

Web会議 問題解決

Web会議問題解決コラム その38:Web会議を使った遠隔授業 成功のカギ

遠隔(オンライン)授業は、学校や塾といった教育現場だけでなく、ヨガやダンスといった習い事や企業の人材研修など幅広い分野で活用されています。
このコラムでは、遠隔授業を成功させるためのポイントをご紹介します。

目次

遠隔授業とは

遠隔授業とは、インターネット回線を通して遠隔で行う授業のことです。例えば、Zoom™やGoogle Meet™などのWeb会議システムを活用して行われ、パソコンやタブレットなどの端末から受講できます。
遠隔授業には、リアルタイムに配信するライブと、録画した映像をインターネットで配信するオンデマンドがあります。
ライブ授業は、講師が教壇に立って行う従来の授業に近い形で、コミュニケーションを取りながら進められ、質疑応答にも対応できます。
オンデマンド授業は、リアルタイムでの質疑応答には対応できませんが、生徒は好きな時間に何度も視聴でき、自分のペースで学習を進められます。

遠隔授業のメリット

授業を配信する側にとっては、教室が不要なのでスペースの賃料を抑えられます。受講する側にとっては、どこからでも参加できるため、通学や通勤にかかる労力や時間を取られません。
特にオンデマンド授業の場合には、何度も視聴することができ、自分の理解度に合わせて勉強できます。
また、感染症の流行時や災害で交通機関が使えないといった状況下においても、オンラインなら授業の配信・受講が可能です。

遠隔授業イメージ

遠隔授業の成功のカギ

1 通信環境を整える

配信する側は質の高い授業を提供するため、撮影・配信に必要なWeb会議システムやパソコンのデジタルデバイスなどは、できるだけ高品質なものを用意しましょう。
受講する側の生徒の通信環境やデバイスの有無についても事前に確認しておきましょう。

2 ICリテラシー* に留意する

配信側、受講側の双方がセキュリティに対する意識を持つことが大切です。情報漏洩を防ぐために、アクセスするためのパスワードの設定やURLに有効期限を設ける、アクセスできる人を限定するなどの対策をしましょう。Web会議システムの操作や資料のダウンロード方法など、学習に必要なICリテラシーも事前にレクチャーしておきましょう。

3 出席や理解度を把握する

遠隔授業は、生徒がきちんと授業を受けているか、内容を理解できているかを把握しにくい面があります。しかし、ライブ配信では質疑応答の時間を挟んだり、オンデマンド配信でも閲覧記録で出席状況を確認したりできます。
また、単元ごとにテストの実施やレポートの提出を求めることで理解度を把握できるでしょう。近年は顔認証システムも普及し、出席確認やテストのカンニング対策に有効です。

4 電子機器の長時間使用を防ぐ

デジタルデバイスを長時間使用する傾向があり、視力の低下や運動不足などの弊害が出ることもあります。健康に悪影響を及ぼすことがないように、適切な使用時間になるように考慮する必要があります。
30分ごとに5分間の休憩を入れ、目を休める、ストレッチをする、などを促すとよいでしょう。

5 カリキュラムを工夫する

生徒の集中力の維持や双方向のコミュニケーションに課題がある遠隔授業に、活用したいのがWeb会議システムの便利な機能です。受講者をグループ分けしてディスカッションしたり、グループワークの成果データを講師が添削したり。Web会議システムを活かしたカリキュラムの工夫により、対面授業同様の密なコミュニケーションの実現が可能です。
また、授業はオンライン型、実技指導やテスト時は対面型で行うなど、ハイブリッド型にすることでメリハリが生まれ、より良い学習機会を提供できるでしょう。

遠隔授業を成功させるには、いきなりすべての授業をオンラインにせず、最初は対面授業も行いながら、徐々に移行するスモールスタートがおすすめです。

* ICリテラシー(Information and Communication Literacy):情報とコミュニケーションの扱いに関する能力。

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