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2023.12.25

Web会議 問題解決

Web会議問題解決コラム その36:Web会議中の通信トラブル 原因と対処法

どこからでも参加できて便利なWeb会議ですが、インターネット回線を使用する場合に、さまざまな通信トラブルに見舞われることがあります。
そこで今回は、Web会議中に起こる通信トラブルの原因と対処法についてお伝えします。

目次

Web会議中の通信トラブル

Web会議中の通信トラブルには、映像が固まる、音声が途切れる、通信が切断される、といったことがあります。こうしたトラブルは、なぜ起きるのでしょうか。

通信トラブルの原因

Web会議中の通信トラブルの主な原因は、データの通信速度が低下することにあります。
データの送信に使う周波数の幅のことを「帯域幅」と言います。帯域幅が広いほど一定時間に送受信できるデータ量は多く、通信速度も速くなります。帯域幅が狭いと、データの通信量も通信速度も低下します。

Web会議では、大量の画像や音声データをやり取りするため通信量は大きくなります。使用している通信環境が膨大な通信量に適応できていないと、映像や音声が途切れる、通信が遮断されるなどのトラブルが発生します。

Web会議中の通信トラブルイメージ

通信トラブルの対処法

前述したような通信トラブルを防ぐには、どうすればよいのでしょうか。

1. ネットワーク環境を整える

まずはWeb会議を行うために十分な帯域幅を確保し、ネットワーク環境を整えることです。モバイル端末の場合は、キャリアの通信速度によって制限がかかると快適に使えなくなります。契約内容を確認し必要に応じて見直す必要があります。

〇同時にWeb会議を行わない

ネットワーク環境が整ったオフィスでも、多くの社員が同時にWeb会議を行うと、帯域が圧迫されて、通信トラブルの原因になります。また自宅では、家族のインターネット回線の利用が集中すると通信速度が遅くなります。
いずれの場所でも、できるだけネットワーク回線の同時使用を避けることがトラブルの予防になります。

〇フリーWi-Fiはできるだけ避ける

外出先でWeb会議に参加する際、公衆のフリーWi-Fiを利用できますが、一度に多くの人に利用されているため、通信速度が早いとは言えません。またフリーWi-Fiは、セキュリティ面のリスクを伴うことからも、Web会議での使用は避けた方が無難でしょう。

2. 通信機器を確認する

ネットワーク環境や利用状況に問題がないのにWeb会議で通信トラブルが起きたというケースでは、通信機器の不具合が理由だった、ということもあります。
Web会議の前に、モデムやルータが正常に作動しているか、LANケーブルがきちんとつながっているかなど、機器や配線についてもチェックしておきましょう。

〇無線より有線

安定した通信環境を望む場合、無線より有線の方が推奨されています。それでも無線でWeb会議を行う場合は、できるだけ使用する端末を無線LANに近づけて行いましょう。スマートフォンやタブレットで行う場合は、Wi-Fiではなく4G・LTE回線に切り替え、電波状態のよい場所で行いましょう。

〇パソコンのスペックも確認

パソコンのスペックが通信トラブルの原因になることもあります。Web会議システムの推奨スペックに適応しているかどうかも確認しておきましょう。

3. Web会議中の注意点

Web会議中の通信トラブルを防ぐためには、とにかくネットワーク環境に負荷をかけないことが大切です。
サイズの大きな資料やファイルの送受信、ダウンロード、音楽や動画の再生などをできるだけ同時には行わないようにしましょう。データ通信量が多い映像は、解像度を下げるか音声のみにするという選択肢もあります。
また、会議中に利用しないアプリケーションやブラウザなどは閉じておくようにしましょう。

もしもWeb会議中に通信トラブルが起きてしまった場合には、慌てずにネットワークの再接続やパソコンなど端末の再起動などを試してみましょう。

Web会議での通信トラブルを防ぐためには、インターネット環境の整備が不可欠です。事前に対策を講じておくことで、会議の中断といった事態を避けられます。

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