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2023.11.27

Web会議 問題解決

Web会議問題解決コラム その33:Web会議中のハウリングの原理と対策

コンサートや講演会などの最中に、たまに耳にする「キーン」や「ブーン」「ピー」といった不快な音、ありますよね?
そうです、いわゆる「ハウリング」というものです。
これがWeb会議中でも発生することがあります。
今回は、ハウリングが起こる原理と、起こさないためにはどうすればよいか、についてご説明します。

目次

ハウリングとは

ハウリングは音に関する現象の一つで、鳴音(めいおん)とも言います。ホールや会議場などで、マイクを使用して拡声するときに聞こえてくる、金属音のような不快な音が出ることを指します。
ハウリングという語は、「遠吠え」という意味の英語が元になっていますが、ハウリングのことを英語で言う場合は、フィードバック、を使うことが多いようです。

ハウリングはなぜ起こる?

ハウリングは、マイクから入った音がスピーカーから出力されるときに、そのスピーカーから出力された音が、再びマイクに入ってしまうことにより発生します。
スピーカーから遅れて聞こえる音が再度マイクに拾われるということが繰り返し続くことで、徐々に遅れの間隔が狭くなり、不快な高周波や低周波が発生してしまいます。

Web会議中にハウリングが発生する原因

Web会議の際にもしばしば、ハウリングが発生してしまいます。その原因の一つに、マイクとスピーカーの位置が近すぎる、という場合があります。パソコンに付属のマイクやスピーカーは距離が近く、それだけマイクがスピーカーの音を拾いやすくなるため、ハウリングが発生する原因になります。

その他にも、Web会議をする場所が個室の場合は、天井や壁が近く音が反響しやすいため、その反響音がマイクに入力されてしまうことでも、ハウリングが起きる原因になります。

また、一つの会議室で複数の参加者がWeb会議を行う際に、それぞれの端末から端末付属のマイクやスピーカーを利用してWeb会議に参加すると、同じように音が反響し、ハウリング発生の原因になります。

>Web会議中のハウリングイメージ

Web会議中のハウリング対策

Web会議中のハウリングを防止するためには、マイクやスピーカーの音量を調整するなどして、音の悪循環をつくらないようにすることが必要です。
具体的な対策としては、次のような方法があります。

〇マイクとスピーカーの位置を調整する

マイクとスピーカーの距離をできるだけ離し、マイクがスピーカーの方向を向かないように気をつけます。また、マイクの入力レベル、スピーカーの出力レベルを適正に調整しておきましょう。

〇マイクをミュートにする

自分が発言するとき以外は、マイクをミュートにしましょう。そうすることで、他の人の音声やスピーカーの音がマイクに入らなくなり、ハウリングを防ぐことができます。

〇同じ部屋で参加しない

同じ部屋で複数のマイクやスピーカーを同時に使うと、出力された音が他のマイクに入力され、ハウリングが起こる可能性が高くなります。それぞれに、別の部屋や場所からWeb会議に参加するか、同じ部屋で複数人が参加する場合は使う端末をできるだけ一つだけにするようにしましょう。

〇イヤホンマイクなどを使う

Web会議では、ヘッドセットやスピーカーフォンを利用しましょう。その際、特定の方向の音のみを拾う指向性マイクや、スピーカーから出た音をマイクが拾わないようにするエコーキャンセル機能の付いたものなどを選ぶと、さらにハウリングの防止に効果があります。

Web会議をストレスなく快適に行うためには、ハウリング対策も大切な要件になることを思い出して、しっかり準備しておきましょう。

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