COLUMN
コラム

2022.12.20

Web会議 問題解決

Web会議問題解決コラム その12:テレワーク環境でのOJTとは

新型コロナウイルス感染症の影響で、テレワークに慣れてきた人も多いでしょう。一方で、社員の育成という面では、不安を感じることはありませんか。
そこで今回は、テレワーク環境で行うOJTの成功のポイントをご紹介します。


OJTとは

OJTとは、On the Job Trainingの略称です。新入社員や若手社員に対して上司や先輩がトレーナーとなり、実務を通して人材を育成する方法です。
近年、OJTもリモートで行うことが増えてきました。


テレワーク環境でのOJT
対面でのOJTでは、実際に顔を合わせて会話し、取引先の訪問に同行してトレーナーが自分の仕事ぶりを見せて教えることができます。新入社員の様子を観察できるので、理解度を把握し、適宜フォローすることもできます。
質問や相談にすぐ応じられますし、信頼関係も築きやすいと言えます。

テレワーク環境でのOJTでは、対面の場合と違い、トレーナーから気軽な声かけができず、報告がないと状況を把握できないため、理解度がわかりにくく、過程の評価も難しくなります。
新入社員の立場からも、トレーナーの様子が見えにくいため、気軽に質問ができず、詳細な報告も求められます。

テレワーク環境での社員育成における難点は、お互いが「見えない」ことです。
テレワーク下では、言いたいことが伝わりにくく、場の雰囲気が読み取りにくいため、研修中の社員の抱えている問題に気づきにくい、といった問題が起こりがちです。
つまり、その点を意識したコミュニケーションが必要なのです。

テレワーク環境でのOJTのポイント
対象となる社員に合わせたコミュニケーション方法や心理的な安心感を高める工夫が必要です。
次のようなポイントに留意しましょう。

〇課題を定期的に設定
テレワークでは、対面時に比べ、社員の状況を細かく観察することが難しいため、習得レベルをこまめにチェックするために、課題を定期的に設定します。
レベルに合わせた課題を与え、クリアするごとに難易度を上げていきます。
取り組んだ過程や成果を褒め、社員のモチベーションを高めることも大切です。

〇フィードバックする
与えた課題に対する進捗を確認し、必ずフィードバックは毎回行いましょう。
対面でのOJTと違い、行動を共にしてサポートや助言を受けることができないため、テレワークでのOJTでは、社員は孤独感に陥りやすい傾向にあります。
トレーナーから評価やアドバイスを頻繁に受けることで、自分を見ていてくれている、という安心感にもつながります。

〇非言語の情報を意識する
双方に表情が見えやすい位置にカメラを設置することはもちろん、対面時以上に表情やしぐさなどの非言語の情報を意識します。
特にトレーナーは、育成する社員が自分の考えや思いを発言しやすい雰囲気づくりを大切にして、活発にコミュニケーションできるように努めましょう。

〇復唱を求める
理解度を図るため、研修者に教えた内容を話してもらいます。
トレーナーは作業指示をする際、5W1Hを意識しながら説明することを心がけると、研修者も整理してメモを取りやすくなります。

〇チャットを活用する
定期的なミーティングとは別に、チャットなどで気軽に相談できるようにしましょう。
チャットでは、堅苦しくない表現の文面を心がけるようにし、困っていることや不安なことを聞き出すことも大切です。

〇録音・録画機能の活用
オンラインならではのツールである録音・録画機能を活用してみましょう。
ミーティングやトレーニングの内容を録音・録画して、一緒に振り返ることで復習になり、記録としても残すことができます。
トレーナーも、トレーニングの仕方が適切であったかを見直すことができ、次の指導に活かせます。



必要な準備とオンラインならではの工夫をすることで、テレワークでのOJTも効果的なものとなるでしょう。

お問合わせ
資料請求