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2022.07.26

Web会議 問題解決

Web会議問題解決コラム その4:Web会議システムの特長と選び方

Web会議のシステムには何を使えばいい? 

Web会議システムとは、Web会議を行うためのITツールのことです。大きく分けて、次の3つがあります。

・オンプレミス型(サーバー型)                                                            自社のネットワーク内に構築した専用サーバーにアクセスするものです。導入費は高いものの、月額費用はかからず、機能のカスタマイズもある程度可能です。セキュリティ面での安全性が高く、会議の品質も良好です。

・クラウド型(ASP型)                                                                   ベンダー(サービス提供業者)が管理するサーバーにインターネット経由でアクセスして利用します。無料で利用できる製品が多く、有料でも導入費は数万~10万円程度と安いですが、月額の利用料金がかかります。会議の品質にはインターネット回線の混雑などが影響することもあり、セキュリティ面はベンダー任せとなります。

・ブラウザ型                                                                        ベンダーのサーバーを共用しますが、ソフトウェアのインストールは不要です。ベンダーのWebサイトにアクセスしてWeb会議を開催するか、共有されたURLをクリックするだけでWeb会議に参加できます。無料版もありますが、有料の専用製品かビジネスチャットに付属しているものが多く、月額の利用料金がかかります。                                                   セキュリティ面では、データの送受信にセキュアなプロトコルを使用している「WebRTC」という技術を利用しているため、SSL化していれば問題ないとされています。

                                                           

Web会議システムにはどんなものがあるの?

気軽に無料で試せる、クラウド型とブラウザ型の会議システムの一例を、ご紹介します。

<主なWeb会議システムと特長>                                                                       ・Zoom                                                                             アメリカを中心に利用され、日本でも利用者が増えているクラウド型のWeb会議システムです。アカウントを作成することで、無料で利用できるプランがあります。                                                                 無料のベーシックプランの場合で、1対1の通話は無制限、3人以上で行う場合は、1回につき最大40分間で100人まで参加が可能です。

便利機能...画面共有、チャット機能など

・Skype                                                                       マイクロソフトが提供するサービスで、無料で通話やチャットができます。基本はクラウド型ですが、アプリをインストールせずに、ブラウザから一時利用することもできるようになりました。ビデオ通話は1回最大24時間、自分の他に最大99人を招待できます。

便利機能...通話レコーディング、リアルタイム字幕機能など

・Microsoft Teams                                                                    Skypeと同様に、マイクロソフトが提供するビジネスチャットツールで、クラウド型です。Microsoft Teams を利用していない外部ユーザーもゲストとして参加可能です。有料ブランは最大300人の参加が可能で、レコーディング機能があり、Web会議の開催回数や時間の長さに制限はありません。無料プランは1 回の会議時間が 60 分までになります。

便利機能...ライブ文字起こし(トランスクリプション)など

・Google Meet                                                                     Googleアカウントを取得していれば、誰でも無料で利用できます。Web会議への参加のみであれば、Googleアカウントは不要です。ブラウザ型で有料版と無料版があります。無料版は、同時接続拠点数が最大100、1回のWeb会議接続時間は60分までですが、回数は無制限です。

便利機能...画面共有、背景変更やぼかしなど

<選び方のポイント>                                                   ・同時接続の拠点数                                                                   いくつの会議を並行して行い、どれだけの拠点(アカウント)を同時に接続する必要があるのかを確認したうえで、選びましょう。

・複数拠点での同時発言が可能か                                                             無料トライアルなどで3拠点以上のWeb会議を実施して、同時に発言した時に複数の拠点の音声が聞こえるか、聞き分けられるかを確認しましょう。

・セキュリティ対策                                                                     セキュリティが高い順番は、1.オンプレミス型 2.有料のブラウザ型・クラウド型 3.無料のブラウザ型・クラウド型、となります。

セキュリティ面を考えるのであれば、自社のサーバー内にシステムを構築するオンプレミス型が一番でしょう。無料のWeb会議システムは、手軽に利用でき、不特定多数の利用者がいる分だけ、リスクもあると考えた方がよいでしょう。

ここまでお伝えした点に注意して、なるべくシンプルで、誰でも簡単に使いこなせるWeb会議システムを選びましょう。                      有料のWeb会議システムを導入する場合は、必ず無料トライアルなどを利用して実際に試用してみましょう。音声の品質の確認もできます。

Web会議の内容によっては、わざわざ有料版を導入しなくても、無料版で十分に対応できる場合もあります。実際に行う会議のタイプによって、上手に使い分けるのもいいでしょう。

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