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2023.07.25

オフィス空間改善

オフィス空間改善コラム その24:グループアドレスとは? フリーアドレスとの違いは?

リモートワークの普及でオフィスを縮小した企業が、スペースを有効活用するために取り入れる例が増えているのが、グループアドレスです。一体、どのようなものなのでしょうか?また、グループアドレスとフリーアドレスはどう違うのでしょうか。
今回のテーマは、グループアドレスについてです。

目次

グループアドレスとは?

グループアドレスとは、部署やチームごとに固定された場所で、そのチームのオフィスエリア内で、決められた席ではなく、自由な席で仕事ができる働き方のことです。

グループアドレスとフリーアドレスの違い

グループアドレスもフリーアドレスの一種です。違いは、フリーアドレスは部署やチームに関係なく、社内全体でみんなが自由な席に座るのに対し、グループアドレスは社内全体ではなく、部署やチーム単位のエリア内で自由に席を選んで座るスタイルです。

グループアドレスは、フリーアドレスのチーム内でのコミュニケーションが取りづらいというデメリットをカバーしつつ、固定席によるマンネリ化を防げるシステムです。

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グループアドレスのメリット

グループアドレスのメリットをフリーアドレスと比較しながらご紹介します。

〇 社員のマネジメントがしやすい

グループアドレスでは、社員が部署やチームごとにまとまって座っているため、上司やリーダーは部下の勤怠管理やプロジェクトの進捗状況の把握が容易に行えます。
また、眼が届きやすいという意味では、新入社員の指導もしやすいと言えます。新入社員の方でも、先輩や上司が近くに座っていれば、不明点の質問や業務の進捗報告をしやすく、安心感を持てます。
フリーアドレスの場合は、社員が部署やチームに関係なくバラバラに座っているため、上司は部下の離席や遅刻などに気づきにくかったり、プロジェクトの進捗の確認が遅れたりといった難点があります。新入社員にとっては、先輩のそばで仕事をする機会が少ないとコミュニケーション不足になり、会社になじみにくいと感じることもあります。

〇 連帯感が保てる

グループアドレスでは、連帯感を保ちながら業務を進めることができます。連帯感は、チームワークにおいては大切なことです。例えばトラブルが発生したときなども、連帯感があればメンバー間で協力しやすく、速やかに対応できるでしょう。
一方、フリーアドレスでは、チームで業務を推進していても、個人単位で座っているために連帯感を保ちにくい傾向があります。

〇 情報共有がすぐにできる

グループアドレスでは、隣やすぐ向かい側にチームメンバーが座っているので、共有したい情報は口頭だけで済むこともあります。緊急連絡が必要なときにも困りません。
しかし、フリーアドレスはメールやチャットでコミュニケーションを取るのが基本なので、情報共有にタイムラグが生じたり、緊急連絡の際にも作業中で連絡に気づかなかったりする場合もあるでしょう。

〇 フレキシブルに運用できる

グループアドレスは、部署ごとに業務内容に合わせてフレキシブルに運用できる点もメリットです。例えば、外勤の多い営業部門ならフリーアドレスに近い運用にし、在籍率が高い総務部門なら固定席に近い運用にするなど、部署やチーム内の話し合いで柔軟に決められます。
運用の柔軟性が高いことから、グループアドレスの方がフリーアドレスよりも導入しやすいと言えます。

フリーアドレスの導入は、固定席がなくなることへの不安から抵抗感を持つ社員もいますが、グループアドレスなら、既存のオフィスに近いスタイルにもできるので、変化への対応が苦手な社員も受け入れやすくなります。

グループアドレスは、フリーアドレスのデメリットを補ってくれて、導入しやすいシステムです。従来の固定席にマンネリ感があるなら、グループアドレスを導入して、オフィスの雰囲気を一新してみてはいかがでしょうか。

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