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2023.06.13

オフィス空間改善

オフィス空間改善コラム その22:オフィス内装工事の費用を抑える方法

オフィスを新たに開設したり移転したりする場合に、必要になるのが内装工事です。
内装工事にかかる費用は、どのくらいの予算を見積もればよいのでしょうか。
今回のコラムでは、オフィス内装工事の相場と、費用を安く抑えるポイントをご紹介します。

目次

オフィス内装工事の流れ

まずは、内装工事のおおまかな流れを把握しておきましょう。

仮設工事

仮設工事は、作業のための足場づくりや傷や汚損を防ぐための養生など、本格的に工事を行う前の準備をします。

軽量鉄骨工事

軽量鉄骨工事は、天井や壁に骨組みを設置する工事です。鉄でつくった下地の上に石膏ボードを貼りつける作業です。

内装仕上げ工事

軽量鉄骨工事の後、壁や天井、床の仕上げを行う工事です。壁にクロスやパネルを設置、塗装し、床にビニールやタイルのカーペットを敷きます。

パーテーション工事

間仕切りの壁を設置する工事です。軽鉄工事でつくる壁と違い、この工程でつくる壁は可動性で、解体・再施工ができ、後からレイアウトの変更が可能です。

電気工事・空調換気設備工事

照明器具やコンセントの設置、電話回線やLANケーブルなどの配線を行う電気工事をします。また、換気扇やエアコンなどの空調設備を設置します。

給排水設備工事

水回りの設備を設置する工事です。給水ポンプや給湯設備、貯水槽などの給水設備と、排水ポンプや排水管、浄化槽などの排水設備を設置します。

消防設備工事

建築物は法律や条例により、用途や面積、構造によって消化設備の設置が義務付けられています。それに従って、必要な消火設備や火災報知器、スプリンクラーなどを設置します。

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オフィス内装工事費用の相場

内装工事の相場は、坪単価で計算します。
オフィスの内装工事の平均的な坪単価は10万円~20万円程度と言われています。
オフィスで一人当たりの坪数の平均が約4坪として、例えば従業員が5人のオフィスで20坪とすると、「20坪 ×(10万円~20万円)=200万円~400万円」となります。

スケルトン物件の場合は、坪単価が20万円~40万円と高くなります。スケルトン物件とは、床や壁、天井などの内装がすべて撤去され、原状回復した状態の物件のことで、内装を初めからつくる必要があるためです。

居抜き物件の場合は、前に入居していた会社が使っていた設備をそのまま使えるため、坪単価は15万円程度と、スケルトン物件の場合より費用を低く抑えられます。
既存のオフィスを改装する場合で設備をそのまま使用できる場合は、さらに安く抑えられます。

オフィス内装工事の費用を抑えるポイント

できれば居抜き物件を選ぶ

居抜き物件なら、前に入居していた会社の設備がそのまま流用できます。空調や消防設備、水回りや照明などの再利用が可能になることで、内装工事の費用をかなり節約できます。
利用したい物件がスケルトン物件の場合でも、そのまま使うという方法で費用を安くできます。あえて内装を施さず、天井などの骨組みをむき出しのまま使用することで、デザイン性の高い内装に仕上げるという方法もあります。

工事にかける費用に優先順位をつける

業務上で重要と考えられる設備面の工事には費用をかけ、あまり重要でない部分は設備のグレードを下げるなどの工夫をしましょう。
来客の多い会社であれば、接客スペースに使用する資材は高価なものでも、従業員用の更衣室や休憩スペースなどに使用する資材は少し安価なものにすることで、コストカットを図れます。

複数の業者から見積もりを取る

工事の依頼先を決める際は、1社ではなく、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。相見積もりを取ることで、安い見積もりを引き出せる可能性があります。また、見積書を見比べることで、工事内容と料金が適正かどうかを判断する参考にもなります。

オフィスの内装・改装工事は「最新の設備を入れたい」「おしゃれで使いやすい空間にしたい」といった希望は膨らみます。ただ、予算に限りはありますので、少しでも費用を安く抑える工夫を大切にしましょう。

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