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2022.09.20

オフィス空間改善

オフィス空間改善コラム その3:個室ブースの種類と特長

個室ブースにはどんな種類があるの?

個室ブースとは、主にWeb会議利用を想定してつくられた、電話ボックスのような箱型で、コンパクトさと防音性を備えたワークスペースのことです。

デスクやチェア、電源やインターネット環境はもちろんのこと、さらに空調まで備えたものもあります。1人用に限らず、2人用や4人用などもあります。

個室ブースの主なタイプと、それぞれの特長についてご紹介します。



3つのタイプとそれぞれの特長

☆フルクローズタイプ(完全個室型)
箱型の完全個室で、遮音性が非常に高いのが特徴です。防音効果を最優先で重視するなら、最もおすすめのタイプです。
オフィスを新たに設計する場合には、施工型の個室ブースを検討するのもいいでしょう。                             既製品ではないので、サイズ・デザイン・機能を、働き方や予算に合わせて決められます。

しかし、工事が必要なため、あまり費用や期間をかけられない場合には向きません。

一方、既成のクローズタイプ(完成品や組立式)でも、大・中・小のサイズや複数色のカラーバリエーションはあるので、オフィスに合わせてある程度のカスタマイズは可能です。

また、耐震や火災報知器、スプリンクラーといった防災設備が完備されたものもあります。

☆セミクローズタイプ(半個室型)
ワークスペースの四方をパネルで囲んだ半個室型です。
完全個室のクローズタイプに比べて、遮音性はやや劣るものの、個室性は高く、天井が開いているので開放感もあります。
高い吸音性のあるパネルを用いた製品もあるので、長時間の利用なら、閉塞感のあるクローズタイプよりもこちらの方がおすすめです。

組立設置で、1台から複数台の連結した設置も可能です。

☆オープンタイプ
ワークスペースの三方向にパネルがあり、チェアに腰かけた時に姿が隠れる120㎝程度の高さのものが多く、最もコンパクトで閉塞感のないタイプです。
完全に遮音することはできませんが、適度に視線や音が遮断され、集中しやすい空間になります。

ソファ型でサイドテーブルのあるタイプや、パネルが高いものや幅が広いものもあります。
簡単に組み立てられるので、省スペースを望むオフィスに向いています。

どのタイプの個室ブースを選ぶべきか

〇目的から選ぶ
どのような仕事や作業を目的としているのかを考えます。
機密性の高いWeb会議用など、会議室代わりに使いたいのであれば、やはりフルクローズタイプでしょう。
企画を練る、プレゼンの資料をつくる、といった作業であれば、オープンタイプでも十分でしょう。

〇設置する場所から選ぶ
どのくらいの遮音性が必要かを考えてみましょう。
完全個室でないなら、それだけ遮音性は低くなります。
オフィス全体が騒がしいところなら、フルクローズタイプか、できるだけ高い吸音素材のパネルを使用したセミクローズタイプがいいでしょう。

オフィスの環境がそれほどうるさくなく、静かな場所に設置できる場合は、セミクローズタイプやオープンタイプで対応できるでしょう。

〇予算から選ぶ
予算が潤沢であれば、最初から遮音性の高いフルクローズタイプを選びたいところです。
ただし、防音性が高い個室ブースの場合、フロアで火災が発生し、警報ベルが鳴っているのに気づかないという懸念や、消防法に抵触しないようにするという問題もあります。

フルクローズタイプを選ぶ場合は、法制度に準拠していて、そうした問題や心配のないものでなければなりません。

セミオープンタイプやオープンタイプであれば、建築基準法や消防法に抵触する心配はなく、予算のうえでも施工型のフルクローズタイプよりは低コストで設置できます。

個室ブースは、目的、設置場所、予算から検討し、最も適したものを選ぶといいでしょう。

ところで、個室ブースの快適さって一体、どんな感じなのでしょうか。

次回は、個室ブースの空調対策についてです。

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